愛唱歌3曲(徒然なるままに)

yasushi

2023/03/26 (Sun) 16:21:10

当地・関西でも、桜の花の咲く季節となり、桜に因む歌謡曲では、やはり、『港が見える丘』(S22)が、先ず最初に浮かび上がります。
そして、『港が見える丘』と来たら、自然と、『君待てども』(S23)、『白い船のいる港』(S25)へと、連想が広がります。
これらの3曲は、子供のときに憶えた歌で、それぞれ、♪ あなたと二人で来た丘は 港が見える丘…♪、♪ 君待てども 君待てども …♪、♪ 青い海に 白い船 今日も見えるけど…♪と、すっと口を衝いて出てきます。
愛唱歌であるがゆえに、ついつい、あれこれ思い巡らせてしまいます。
因みに、『港が見える丘』、『君待てども』の個々の歌については、本編のそれぞれの項でコメント申し上げているとおりです。

これら3曲の共通点は、
①作詞・作曲者は東辰三さん、歌い手(オリジナルの)は平野愛子さん
②女性が主人公の、成就しなかった恋(失恋、離別、片思いなど)の情景を謳った歌ですが、メロディは長調で明るく、美しいブルース調
一方、共通していないところも見られます。
①『港が見える丘』、『君待てども』は、広く知られていて、多くの歌い手がカバー・ソングとして歌っているのに対し、『白い船のいる港』の知名度はそれほどでもないようで、カバー・ソングとして歌われているケースも少ない。
私自身、『白い船のいる港』が収録されているCDを、探し求めて買った記憶があります。
②『港が見える丘』と『白い船のいる港』では、”港”と”船”が出てきますが、『君待てども』では、”港”とか”船”は見当たりません。
③『港が見える丘』では”桜”、『君待てども』では”バラ”が登場しますが、『白い船のいる港』では、花の姿は見当たりません。
④全体を聴き終わった感じとして、『君待てども』の歌詞(3番)は、  
  ♪諦めましょう 諦めましょう わたしはひとり ♪
そして、『白い船のいる港』の歌詞(3番)は、
  ♪独り窓辺に ほゝついて すゝり泣いてるの♪
で終わっていて、思いが叶わない辛さが直に伝わってくるのに対し、
『港が見える丘』歌詞(3番)は、
  ♪あなたの口許 あの笑顔 淡い夢でした ♪
で終わっており、別れの傷も幾らか癒えて、心の平穏さを取り戻しつつある状況が窺われます。